乳がんの遺伝子検査と術式決定まで

乳がん

前回のブログでは東京S病院で細胞診をしたところまでお話ししました

そうなんです。その結果が出るのが地元のA病院のマンモトームと同日となってしまったのです。悩みましたが、病院の規模と既にS病院では2回手術をしたこともあるので、こちらでお世話になることにしました。地元A病院にキャンセルのお電話をかけると、わざわざ先生が折り返しくださりどうしてキャンセルすることになったのかお話した上、また何かあったらきてくださいねとご親切な対応をしていただけました。こちらとしては、裏切るような、申し訳ない気持ちがあったので少し安心しました。

今は東京まででも通院できるけど、できない日が来るかもしれないし、その時には受診することになると思うし、あまり失礼な形にしたくありませんでした ちょっとfeel guiltyでした

なんだろう、恋愛で二股かけちゃっている感じ?

あ、でも、恋愛で二股かける人はfeel guiltyになんて思ってないか、、、

そして2月14日結果は黒。正式にがん診断されたワケです。やはり初期の乳がん。この段階での診断は極めて初期の非浸潤癌でした。非浸潤がんというのはがん細胞が乳管内に留まっているものです。なので、それに関しては転移はしていないと言えるでしょう。もちろんこれを放置すると、いつかの段階で浸潤がんとなり転移ということにもなります。もちろん初期といえどがんと診断された以上は基本日本では手術がもれなくついてきます。あとは今回見つかったところは非浸潤がんでも、もしかしたら見えていないところに別の乳がん癌細胞が潜んでいることもなきにしはあらずです。そう言うこともあり、手術前にMRIやエコーの検査を追加でします。

でも素人の私としてはがん細胞が乳管内に留まっているとは?細胞なんだから乳管内で広がらないの?と思ったわけです。ーー>その乳管部を取ってしまうので他の乳管に広がることはないようで、あった場合はまた別の理由

病理検査(術前): ステージ0、非浸潤がん、各グレード 2 エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体 0、HER2 タンパク 1+, Ki-67 (増殖能)-

「前回以降インターネット等でいろいろ見られましたか?と言われましたが、正直いうと。。。あまり、見てないです。」診断されてから自分でもいろいろ調べてみるけど、今はゼロの状態でいようと思っていた次第です。勿論軽く見てはみましたが、見れば見るほど色々な情報があり、迷わせられます。

今回病院で発行している乳がん手帳のようなものを頂き、今後の検査から手術に向けてのスケジュールを決めました。それらをメモしていく手帳ですね。その他検査方法についてや、治療方法、リハビリについて、今後の含めて乳がんに関することが書いてあります

コロナ禍での手術室の予約状況や入院状況のためかそれともそれが普通なのか分かりませんが、先生は既にそれぞれの検査から手術までの日程を組んでくださっていました。これも仕事を辞めていた私は全て言われた日程をそのまま了解することができました。

2月14日正式に乳がん診断

2月25日 手術に向け、MRIと採血など受けその結果が2月28日

3月10日 エコーと麻酔科面談 エコーの結果と全ての検査結果ふまえた術式決定3月14日

4月5日 手術

せっかちで、バシバシ決めて行きたい私はここれでスッキリしました

病気についてもいろいろ勉強しなくては思った次第です

MRIや諸々の検査を受け(異常」、他に乳がん細胞は見当たりませんでした)3月14日結果を踏まえた上での術式決定ですが、いわゆるこちらは素人です。私は基本身体にあったものを取ると言うことに抵抗があり、多発性子宮筋腫の切除となった際も、子宮全摘出ではなく筋腫のみ摘出としてもらいました。もともと自分の体に合ったものをとってしまうと、私自身のバランスが崩れていく気がして、本当に必要なければできる限り温存したいと思っています。とはいえ、先生に全て任せるつもりでいました。部分なのか、全摘と再建なのか、全摘する場合、癌になった右だけなのか念のため両方取ってしまうのか。。。リンパは?

非浸潤の初期と言えど、転移の恐れがないわけではないし、今回見えていないところに潜んでいることもある。そう言う意味では、全摘だと全て取ってしまうので、乳がん再発することも今回のものから転移することもありません。そして今は再建手術も保険が効きます。先生に「どうする?」と言われましたが、『先生の立場からだとどう思います?」というのが私の最初の答えでした。ただ先生としては「あくまで本人次第」とのことで、自分的には今回は初期なのであれば、癌だけ取って、乳房は温存してもし再発したら全摘でいいかなと思いましたが、部分切除だとその後、放射線治療がセットとなるのでその影響もありもし次なったらと全摘と、そうシンプルなものではないようで、悩みました。ただ家系からやはり遺伝子検査もしてみましょうと言うこととなり、先生がその場で予約を入れてくれてその日のうちに受けることができることになりました。やはりこれが一番気になりました。

遺伝子検査って何するの?というと単に一般的にやる血液検査です。金額は乳がんの遺伝子BRCA1 & BARCA2の検査となりますが、大体6万5千円位かかりました。(確か乳がん以外のがん遺伝子含む総合的遺伝子検査となると合計26万円位だったと思います)

今回は乳癌遺伝子のみの検査を受けたわけですが、その結果が陽性であれば全摘するとしましたが、このタイミングの検査では私の4月5日の手術にはかなり厳しいスケジュールでしたが、(最悪手術日変更??)病院側の素早いフォローもあり3月31日に遺伝子検査の結果が出て、こちらには驚かされましたが、乳がんの遺伝子に関しては陰性でした。私としては、乳がん診断された時よりある種のショック(?)のようなものがありました。対策法が消えた、遺伝でないと言うことは普通になってしまったんだなと、、、

本当に、癌診断された時より驚きました。絶対陽性だと思っていたので。陽性であれば、アンジェリーナ・ジョリーのように今後のリスク軽減のためにも全摘と再建手術と合わせて卵巣切除も受けるつもりでした。しかし結果今回はやはり、部分切除『乳頭乳輪温存右乳房部分切除術(*腋窩部郭清を伴わないもの)=リンパ節切除なし』となりました。卵巣切除に関してはなぜ?と思われるかもしれませんが、だいぶ長くなってきたのでそのことに関しては次回に書こうと思いまが、この遺伝子があると、乳房を全摘しても、その後卵巣がんになる確率が高いのです。

*腋窩部郭清=えきかぶかくせい

身体が、Help!という意思表示をしてくれたのですね。今まで知らんぷりして酷使してきた自分の身体と向き合う機会をもらったということで、素直に私も勉強しようと思いました

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