86歳の父はもうかれこれ10年ちょいになるのでしょうか、家ではなく病院や施設で生活しています。
施設から2週間ほど入院していた病院での治療が終わり、施設に戻ることになりましたがこの時から施設との契約は『看取り契約』に変更となりました。
病院はあくまでも「治療をする場所」なので、治療が終わったら出なくてはいけません。
ただ入っていた特別養護老人ホームは24時間医療体制があるところではありませんので、基本的に自分で食事が取れない限りは預かれないのです。
本人が食べない場合の栄養や水分補給を点滴でできないためです。
退院する時の父は医師いわく「食べるという人間が生きる上での必要な行為を忘れてきているので、食べない。そのため今は点滴で栄養と水分を補給している。」とのことでした。
引き続きコロナ対策ということで、基本普段は病院で面会はできません。
面会できるのは入院時と退院時に手術時のみです。
病院から退院するように言われた段階での選択肢は
- 自宅に帰宅する。(自宅で介護)
- 24時間医療サポートができる施設を探す。(ただし、父はピック病のため今からの受け入れてくれるところを見つけるのはかなり難しい。)
- 元いた施設と看取り契約で受け入れてもらう。

もしも父の人生が終わってしまうのであれば、最後くらいは自宅で寝かせてあげたい。
その為なら、私が頑張る。
・・・とその時は思っていましたが、実際のところそんな簡単なことではないのです。
「自宅で本当に私が1人で24時間で介護できるのですか?」
「いつまで続くか分かりませんよ。」
ということです。
近くに住む弟一家や同居している妹と相談して、最悪のケースとして「自宅での介護」も覚悟した上で、「元いた施設に看取り契約を結び直し帰らせてもらう」を希望として出しました。
ただ、「見取り契約」を結び直すにしても施設内で対応できるか相談後返信が来ることになりましたが、私が父の部屋でPC持ち込み仕事ができるのであれば毎日通って昼と夕食の介助はするからということでお願いしました。
結果は受け入れてもらえることとなりました。
ただね、入院していた病院では全然食べなくなってしまった父が、少しづつでも食べるようになりおしゃべりもするようになったんです。
退院時に医師に聞いたら「人間水分も取らなくなってしまうと1週間持つかどうか」と言われていたのですが、少しづつ食べるようになり、もう直ぐで2ヶ月です。
休みなしで毎日通い、10:00~17:45くらいまで父と過ごしています。
食事介助するだけなのに、疲れるんです。おしゃべりしたり、食事をちゃんと取ってくれると嬉しくて初めて完食した日は疲れも吹っ飛ぶほど嬉しかったです。
ありがたい事に都合がつけば義妹が送り迎えしてくれたり、お弁当や夕食にと差し入れをくれたりと助けてもらっています。
でも・・・正直時々いつまでこの生活が続くんだろうという思うが浮かぶこともあります。
一つ一つの判断が父の命に関わることもあります。
入院する時から父の残りの命を決めてしまう決断をしなくてはいけかったり、辛い思いもしましたが、1番辛いのは父本人ですし、『父が望むのは?』ということだけは頭から離さないように考えていきました。
その1つが「食べることが大好きだった父。胃ろうや点滴での栄養・水分補給はしません。」でした。
それもあって、24時間医療可能な施設を探すは最初から自宅に返せないのなら大好きな地元の景色が部屋から見える、元いた施設に戻して私が付き添うと決めたのです。
これは母を見てあげられなかった罪滅ぼしというより、私の意地なんです。
施設の表玄関が閉まる前の17:45くらいに父に「今日はそろそろ帰るね。また明日10時くらいに来るから起きて待っていてね。」というと、時には「なんで?帰るの?」と腕を掴んだりするんです。
なんだかヤラセ的な写真ですが、ヤラセじゃないですよw
2月にブログをアップした際には、週1で更新します!と決意表明したにも関わらず、そんなわけで直後から施設からの連絡やら緊急入院やら色々起きてしまいもう5月も終わろうとしています。
今の時代多いと思うので色々思ったこと感じたこと記していくことにしました。
そしてそれは私自身の備忘録でもあります。
ある種プライベートを暴露することになりますし、「いいのかな?」という思いもありました。
でも、この高齢化社会となりこれから私を同じ状況に遭遇する人たちはたくさんいます。
そんなみなさんにもちょっとでも参考になればいいなと思い、ブログにアップしていくことにしました。
今日は序章的な感じで書かせていただきましたが、今後は
- ピック病を診断された時のこと
- 精神病院へ入院
- 施設を探す
- コロナ禍になって
- 父が出血性胃潰瘍?
- 今度は尿路感染症で入院
- 施設で介助するようになって思った事
などを書いていこうと思います。
À bientôt !
S.
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